ランチパスポートで知ったこのお店。ランチパスポートなのに手を抜かない料理。クオリティの高いお刺身。店の雰囲気。そんなこんなで惚れ込んでしまいいつか夜訪問してみたいと思っておりました。
誕生日にかこつけてやってまいりましたよ。
今回は一人3500円のコース、旬のおまかせコースで予約しました。
まずはビール。サッポロクラシックです。意外とお安く450円。ビールジョッキではなく薄造りのグラスで、口当たりが良くとても飲みやすい。ジョッキもいいけれどたまにはこういう上品なグラスで飲むのもいいものです。
先付のかぼちゃの煮物。ちょうどいい味付け。丁寧な下処理でおいしくいただきました。
かぼちゃを食べているとすぐにやってきました。前菜5点盛り。手前左側から白身魚(なんていう魚かは忘れた)の燻製、たこの酢味噌添え、えびしんじょ揚げ。奥の小鉢、左がきのことほうれん草?と菜の花?のおひたし、大根のきんぴら。
特にたこがおいしかった。ぷりっぷりのたこと甘い酢味噌が酒に合う合う。5品すべてこれからの料理を期待させてくれるとてもおいしいものでした。
お造り。カンパチとしめさば。お造りが提供される前に「しめさばは食べられますか?」という声かけがあったのがとてもうれしい。細かな心遣いができるお店はそれだけでうれしくなりますよね。
しめさばは絶品でした。普段安いしめさばしか食べたことがないのであまりしめさばは好物ではなかったのですが、これは普段のしめさばとは全くの別物。ぷりっぷりで脂がのっていて臭みもない。この日からしめさばが私の好物となりました。しっとりとした食感。日本酒が飲みたくなる味です。
ということで……
獺祭磨き二割三分でございます。一度飲んでみたかった。
とても香り高い。フルーティーな芳香。いや、むしろ花のように甘い香りといってもいいかも。
一口飲む。すっと舌にしみこむ。自然に。日本酒特有のきつさは皆無。のどにしみこんでいく。「水のよう」と形容されるのがよくわかった。確かにこれならちょっと日本酒が苦手な人でもおいしく飲めるかもしれない。そう思った。
獺祭としめさばのマリアージュ。うん、合うね。素晴らしい。生きていてよかった。
もったいなすぎるのでちびちび飲んでいると、次の品物がやって参りました。
秋刀魚の燻製焼きです。これはね、本当においしかった。この日食べたものの中で一番おいしいといってもいいくらいに。
いまの季節おいしいといえばやっぱり秋刀魚。旬の味です。店の名前に間違いはありません。燻製の香りと秋刀魚の上質な脂が相まって素晴らしいお味。日本酒が進む進む。日本酒以外と合わせるなんて言語道断だといいたいほどに。
燻製っていいですね。いろんなものの燻製をこのお店で食べてみたくなりました。
次に来たのは揚物。手前に見えるのが鮭の白子の天ぷら。奥はしめじの天ぷらです。
これも旬! 北海道の秋の旬の味の一つの秋鮭。秋鮭の白子は絶品です。
実はこの前スーパーで鮭の白子を買ってきて天ぷらにして食べたのですが、やっぱりプロの技は違うなと実感させられました。自分で作った天ぷらの100倍はおいしい。臭み、クセ、何もない。一口かんだ瞬間にやってくる白子の甘み。よく食べられる鱈の白子とは違い、とろけるわけではないんです。若干食感が残る鮭の白子。それがまたおいしかった。
食べている様子を見ながら料理がやってくるので、いいペースで食べられるというのもこのお店の強みだと思います。天ぷらはできたて熱々がやってくるのもうれしい。
さて、お次は鍋物。コースでは旬の魚のしゃぶしゃぶがやってくるとありました。何がやってくるのかなあとわくわくしながら待っていたらこんなお上品なものが。
天然鯛のしゃぶしゃぶでございます。貧乏人なので天然の鯛なんて食べたことありません。
沸騰したかつお出汁の香りがものすごく食欲をそそります。
しゃぶしゃぶ。紅葉おろしとわけぎを投入したポン酢の中にイン。いただきます。
鯛の甘みが口に広がってます。これも日本酒が最高に合います。これ以上の説明は私の語彙不足によりできません。だがうまかった。
さて、コース料理はあとはお食事とデザートで終わりなのですが、今回は単品でもう一品頼んでしまいました。
鹿児島産黒毛和牛のサイコロステーキwithホクホク巨大ニンニクです。
黒毛和牛だけあってとてもジューシー。脂っこくない脂がとてもおいしかった。
手前側にはわさびとしそ。わさびを多めにつけて召し上がってくださいと店員さんに言われたのでそのようにして食べてみました。……めっちゃくちゃうまい。わさびがたっぷり添えられているので本当にたっぷりつけて食べることができて幸せでした。
巨大ニンニクもやっぱりおいしいよね。というか巨大ニンニクもっともっと食べたかった。ほくほくにニンニクを料理するとニンニク臭さがほとんど消えるんですね。なんだか不思議。
さて、ラストスパート。
お食事。鮭の土鍋炊き込みご飯。結構多めに炊いてくれます。残った分は持って帰れるので安心。
薄味の味付けで、料理の〆を飾るには最適な一品でした。お味噌汁もおいしかった。ここのお味噌汁はランチで食べたときも思っていたけど本当においしい。手が込んでいるんだと思います。
デザート。手前が柿。奥のが……杏仁豆腐だったかな。一年ぶりの柿はたった一切れだったけどとても甘くおいしかった。
これで終わりか、まだ食べたいなあなんて感慨深くなっていたところ、店員さんが奥からなにやら持ってきました。
彼女が誕生日のサプライズにお願いして用意してもらっていたみたいです。もうなんだか恐縮しっぱなし。びっくりすぎてもうどうしようかと思いました。うれしかった。書いていないけれど実はもう一つサプライズがあって、獺祭の三割九分を買ってくれてたりもしました。ゆっくり料理と一緒に味わい、もう本当に幸せな時間を過ごせました。
是非ともまた来たい。昼も行きたいし夜も。とりあえず昼は全メニュー制覇したい。夜は次はアラカルトでいってみたい。夜に関してはなかなか普段行けるようなお店でもないから、たまの贅沢のときはここにいくことにしよう。
またよろしくお願いします。ごちそうさまでした。
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