お酒が飲みたい。だが風邪気味である。しかしお酒を浴びたい。だが具合が悪い。といっても飲むっきゃありません。飲まなければならんのです。そういう日だってあるんです。
ということで、この日はすすきのあたりにある「居酒屋どん」さんにやってまいりました。ずっと行きたかったこのお店。前に二度ほどお邪魔したことがあるのですが、そのときに食べたある代物の味が忘れられなくて来る日も来る日もあの味を思い出してはよだれを流しておりました。
今日は飲み放題に(いつもだけど)。モルツ付き120分で1280円のコースを。プレモルやその他もろもろもプラスだと1580円でした。若干迷ったけれどいつもビールばかりなのでこれでいいかと。プレモルにも心は惹かれたけれど。
まずはビールで乾杯。ハイボールのジョッキで供されます。腹ペコで喉もカラカラだったはずなのに一気に飲めない……なぜだ……なんて心の中で呟いていたらすぐに思い出しました。私はいま風邪をひいているのだと。
せっかくのビールなのにもったいない気もしますが、そんな日にここへ来てしまったのだから仕方がありません。身体の具合に合わせて飲むしかない。お通しはさっぱりとしたもの。豆腐と白菜としめじと豚肉を和風の味付けで煮たものです。
さて、まず始めに来たのはこちら。
明太チーズの出し巻き玉子(520円)でございます。これがなかなかの味で、安いのにたっぷりと明太子が入っていて絶品。ここに来たら是非ともオーダーすべき一品だと思います。お腹が空いていないのに不思議と喉を通っていきます。
二品目は砂肝の唐揚げ(480円)。
砂肝のコリコリ感。唐揚げの衣のサクサク感。絶妙に相まってうまかった。ビールが進む一品。というかビール以外の飲み物を飲むのがもったいないくらいのもの。
次に来たのはこちら。薩摩知覧鶏もも焼き(980円)。
これは絶対に頼むべき。地鶏らしい歯応えのある食感と、凝縮された旨みと甘みがすばらしいです。若干値は張るけれどあまりほかの店では食べられない味なので頼んだ方がいいです。皮なんてこりっこりで鶏皮だとは思えないほど。ビールにぴったり合います。日本酒なんかも飲みたくなります。焼酎ロックなんかもヤバいです。
もうすでに塩味がついているのでそのままでもいただけますが、柚子こしょうを少しつけて食べてもいい感じのスパイスになって美味しいですよ。どうして地鶏ってこんなにおいしいんだろう。
ゆっくり食べていても、鉄板の下には固形燃料があり最後まで熱々のままいただくことができます。
などといいつつあまりお酒も箸も進んでいないわたくし。正直辛かった笑
お次は串盛り合わせ(800円くらい?)。
初めて頼んだので普段の味はわかりませんが、今回食べたのは正直言って微妙。というか美味しくなかった。豚串とつくねがしょっぱすぎるのは酒が飲めるからいいとして、鶏串はなんだか生臭い。食べ物屋で残すのはあまりしたくないんですが、今回ばかりは食べられなかった。
身体の調子が悪かったからそういうところに敏感だったという要因もあるかもしれないけれど、他のは美味しく食べられてたからやっぱり美味しいものではなかったんでしょう。
お次が本番です。地鶏のたたき(780円)でございます。
ででーん。コイツに会うのは久々です。ずっと会いたかった。
皮はこりこり。赤身は甘い。こんなものを食べられるなんて幸せ以外の何物でもありません。本当においしかった。串盛り合わせの屈辱は果たせました。
一度噛むごとに訪れる幸せ。鶏肉のおいしさが口いっぱいにひろがりそれを酒で胃に流し入れる。鶏の臭みは皆無だし、丁寧な仕事をしているからこその味だと思います。
一度くらいは本場で食べてみたいなあ。絶対おいしい。
そして九州醤油もすごく合う。にんにくを少し醤油の中に入れて食べてもまた味が変わりいい。死ぬまでこの幸せを感じていたい。そう思えるほど、ここの地鶏のたたきは好みの味。
ビール4杯か5杯くらいとハイボール2杯くらいを飲んだところでラストオーダー。十分飲んでるのかもしれませんが正直不完全燃焼。本調子ならばもっともっと飲めるのに……と駄々をこねても仕方がありません。ラストは熱燗をオーダーしました。
最後に熱燗を飲むと次の日に残りやすくなるのはわかっているんだけれど、日本酒飲みたいぞという心の中の声たちがいうことを聞いてくれません。熱燗おいしい。
写真は撮ってないけれど野菜スティックとお茶漬けも頼みました。野菜スティックは普通だけれどそれがよかった。値段を考えればとてもリーズナブルな一品だったと思う。お茶漬けはまあ普通です。〆の一品、ですね。
とてもおいしかった。串盛り合わせはたまたまだと信じることにしましょう。地鶏焼きと地鶏のたたきが食べたくてやってきたのだから悔いはありません。
ごちそうさまでした。また行こう。
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